東証新株価指数で、成長企業にお金が流れるのか?

 東証が新株価指数を作るそうです。
 新指数は、資本金をどれだけ効率よく使っているかを示す自己資本利益率(ROE)と呼ばれる経営データをもとに対象銘柄を選ぶそうです。

Q 新指数を導入する狙いは。

 A 新指数は、収益力を物差しに東証1部上場企業から300〜500社を選抜して作られる。企業名は公表されるため、成長力をより重視した経営を促す効果が期待できる。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/20130426-OYT8T00633.htm


 さて、問題。
 成長期のアマゾンやグーグルのROEは高かったでしょうか?


 高くありません。
 高い低い以前に、赤字でマイナスでしたから。


 googleは存在感こそ大きかったですが、収益源が不明で、ほとんど収入なし。
 その一方で、設備投資をしていたので、大赤字。
 アマゾンも、設備投資を積極的にしていたので、赤字。


 にも関わらず成長性を信じて、お金が流れ込むんですから、アメリカの投資家は根性あるなと思ってしまいます。


 成長企業は、売上が伸びていますが、設備投資も多いので必ずしも黒字とは限りません。
 逆に、無理に黒字を出そうと設備投資を抑制すれば、成長が鈍化します。
 本末転倒ですね。


 ユニクロは、高成長・高収益だったので、ユニクロみたいな会社は良いでしょうが。
 まぁ、新興市場じゃなくて、東証ということなんでしょう。


 成長企業には、成長を信じて支える、強力な支援者が必要なのですが・・・・今は銀行などが機能していませんから大変ですね。