原発再稼働推進となかなか言えないな。 〜科学者・技術者不信

 知り合いと原発再稼働すべきかどうかについて話したことがあるだけど。
 知り合いは、明確な原発再稼働推進派。
 電力不足により発生する各種トラブルを心配しているのだ。
 正直、彼の主張は、判らなくもないなと思う。


 彼が私と話たがったのは、
 私が理系出身者で、電子工学、機械工学から生物、化学まで普通の人よりも詳しいからです。
日経サイエンスを愛読している)
 あと、福島原発事故が起きる前から問題点を指摘していたためでしょう。


 私は、「バケツで核分裂」以降、明らかに組織文化に問題があると感じ、原発業界に対して信用していませんでした。
 そのため、私が福島原発事故が起きる前から、原発業界に対して、「あいつら信用ならない事故起こす」と言っていた。


 賛成か反対かに関して、私は明確に答えることができなかった。
 私は、珍しいことに良く判らないと答えた。


 原発の必要性は判る。
 事故が再発する可能性は低い。
 その一方、低いけど・・・起きないとは言い切れない。


 原子力業界の体質が変わったとは思えなかった。
 もし、ここで再稼働を認めたら、なし崩し的に継続して、その体質が続くのではないだろうか?
 その体質が改善されず、続く限り、
 どうにも、原発が安全だと言いきれなかった。


 原発事故が起きてから1年半。
 電力会社がどれだけの安全対策をしたのでしょうか?


 津波を防ぐための巨大な防御壁を作ったのか?
 津波対策をしたのか?
 強力な電源車を難題も買ったのか?
 ベントを出来るように、フィルタを付けたのか?
 水を大量に注入できるように、水のタンクを設置したのか?
 強力なポンプ車を買ったのか?
 トラブルが起きた時用のマニュアルを作成したのか?
 そして、訓練をしているのか?
 避難計画を作ったのか?


 ほとんど、やっていないか、やったとしても電源車買いました程度が多い。
 中長期的にやりますよ。とか、計画中ですというのが多い。
 なんというか、国民に再稼働を納得してもらうために、「数百億円かけて対処しました」という感じがしない。


 なんで、しないんだろう。
 やっているとしたら、なぜキッチリ説明しないのだろうか?


 脅せば、再稼働できると思っているのだろうか?
 事故をもう起こさないという執念・意地が感じられないのだ。


 そのため、どうしても科学者・技術者たちを信用できなかった。