生産額ベースでは「日本は世界第5位の農業大国」 〜だから、どうなの?

 ネットで、日本は生産額ベースでは「世界第5位の農業大国」だ。
 という主張が多い。
 この主張に間違いはないだろう。


 だから、どうなのだろうか?


 情報の出所は、
「日本は世界5位の農業大国〜大嘘だらけの食料自給率〜」
 みたいだけど...
 

 危ない記載も多い。
 日本だけが食料輸入が多いのではない。という主張。
 アメリカやヨーロッパも輸入が多いと言うデータを出し、日本だけが多いわけじゃないと言う主張。


 正しいけど...


 アメリカやヨーロッパは、輸入も多いけど、輸出も多いのだ。


 ヨーロッパは、国と言うよりも、県に近いので、東北と関東と東海で農作物の流通をしているようなもんだ。


 輸入が多くて、輸出が少ない日本と比較して良いのだろうか?
 純粋な輸入額だとどうなるのだろうか?
 当然、日本がトップクラスだ。


【生産額に何の意味があるのか】

 日本の畜産のエサの8割?は、輸入という話がある。
 エサが止まれば当然、肉の生産が停まる訳で、国産だと言っても、食料安全保障的には意味がない。
 当然、そんなものを自給率にカウントするのは、自給率の水増しにすぎない。

 
 当然、出荷額も安全保障上意味がない。


 そもそも、関税によって、国内の商品が値上げされ、出荷額が上がっている農作物も多い。
 牛乳はその典型例だろう。


 そんな生産額を他国比較して大きい小さい言って、何の意味があるのだろうか?