GDP統計の内訳をみると、不思議な数値がある。
11%位を占める不動産という項目だ。
別に建築業という項目があるので、建物を建てた場合増えるGDPでは、なさそうです。
建設業は、6%程度の項目なので、11%の不動産はかなり大きな数値ですね。
(どうも、この数値は2011年度さらに増えているようです。2000年あたりは、9%なので、この十年で急増していますね)
【自分なりの解釈】
どうやら、文字通り不動産らしい。
賃貸などは、サービスとなるため、家賃はGDPに入るらしい。
う〜ん、別に生産している気はしないのですが...GDP(国民総生産)に入るらしい。
「帰属家賃」とか言うらしい。
ここで、さらに不思議なことが起きる。
金銭の授受がない自宅の場合は、どうなるのか?という問題だ。
面白いことに、金銭の授受があるものとして、計算され、GDPに組み込まれるのだ。
そして、この数値は、毎年のように増加している。
【GDP統計に何が起きているのか】
多くの人がGDPの増減を語る場合、この右肩上がりで増加する金銭取引がない不動産を抜いて議論しているのではなく、入れて議論しているのだ。
つまり、本当に生産が増えているのか、減っているのか、結構胡散臭い。
そのため、本当のGDP・生産を知りたいのであれば、不動産抜きではないと意味がない。
じゃあ、人々が、不動産を抜いて議論しているかというと、そんなことはない。
経済論壇の議論と、生活実感に差が出る理由の一つが、このあたりが原因の一つだと思います
ネットで見ますと、多くの人が昔から、問題点を指摘しているようですが...
なんというか、埋没していますね。