3.11震災以降のビジネス:データセンター 北海道へ移動を 〜電力不足

 関東大震災があるにも関わらず、東京には数多くのデータセンターが建設された。
 そして、このデータセンターは大量に電気を消費するうえに、冷房用の電力を必要とする。
 とんでもない電力食いなのだ。
 コンピュータ自身も電力食いですが、問題は空調。
 場所やマシンにもよりますが、コンピュータを動かす電力の1.5倍から2倍、空調に消費する。

【データセンターの電力消費量】
 正確なデータはないですが、2010年の電力消費量は70億kWhあたりではないでしょうか?
(実はもっと多い可能性の方が高い。80〜90億kWhの可能性もある)
 一般に、家庭で消費する平均的電力量は、年間、4482kWhあたりでしょうか。
 約5000kWhとして、140万世帯分。う〜ん、とんでもない数値だ。計算間違いだろうか?
 
 2009年データセンターアウトソーシング国内市場、7割は首都圏が占める
 http://journal.mycom.co.jp/news/2010/03/09/037/index.html
 らしいので、本社が東京に多いことを考えても、7割には首都圏にあるとみて良いと思います。
 つまり、100万世帯分
 はっきり言って、東京ドームの7000世帯なんて目じゃないです。
 しかも、止めるに止められない。

アメリカでは】
 アメリカでは、シアトルのあるワシントン州とか北の州にデータセンターを設置する。
 冷房代が削減できるためだ。

 それに対して、日本では保守しやすい、緊急時の対応がしやすいという理由で、都心部にデータセンターを設置する会社が多い。
 そして、コンピュータや空調が大量の電力を消費し、その熱が街に放出されて、ヒートアイランドの原因にもなっている。そして、その結果、さらに空調費がかかる。まさに悪循環。

 日本でも、北海道に設置する企業が増えていますが、まだまだです。
 通信の問題はありますが、今回の電力不足を機に、東京をサブにして、北海道をメインにするべきなのではないでしょうか。


【北海道に移すメリット】
①関東での電力消費削減
②冷房費削減
ヒートアイランド対策(結果的にはエアコンの使用量が減る)
関東大震災対策
⑤北海道の地域振興

 けっこう良いことが多い。