指示待ちと自律

 指示待ち=自分で考えることが出来ない
 と考えられる方が多いのですが...
 
 実際は、理由が、人それぞれ、組織それぞれにより異なる複雑な現象です。
 
 人が指示待ちにならざる得ない状況としては、以下のようなものがあるではないでしょうか?

①情報がない
②権限が不明瞭
③やり方が判らない
④失敗のしやすさ、失敗した場合のリスク・対処方法が判らない。
⑤思考力がない
⑥やるきがない
⑦その他

 ⑤は対処が難しく、⑥は論外ですが...①②③④にハマった結果、⑤に陥ってしまう人も多いです。

【①情報がない】
【③やり方が判らない】
 聞けば良いじゃないか?
 と思うかもしれませんが、仕事を邪魔しては悪いということで効くことをためらうことが考えられます。
 また、始めに聞きすぎて、自分で調べろなどと怒られた場合は、過剰に委縮することが考えられます。

 対処法としては、まずは
①一緒に食事などをして、先輩、同僚、隣の課の人などと親密になる。
調べ方を教える。
③メモを取らせる。
④マニュアルを作る(新人君に作らせるのも手)。

【②権限が不明瞭】
 根本的に、自分がやるべきなのか、やっていいのかなどが不明瞭。

【④失敗のしやすさ、失敗した場合のリスク・対処方法が判らない。】
 たとえば、パソコンを初めて使う人は、パソコンが壊れるのではないかと、非常にビクビクします。
 ある程度慣れると、パソコンが簡単に壊れないことが判り、自律的になります。

 どの程度、失敗しやすいのか、失敗した後のリスク・対処法が、判りませんと、非常にリスクを高く設定し、行動が大幅に抑制されます。

 対処法
①失敗談とどういう風に対処したかを教える。

【まとめ】
 日頃から食事などをして、円滑な関係を築きましょう。