世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか

 という書籍が出ています。
 日本では、勢いでものを言うエコノミスト・評論家が多い中、真面目に数字を分析して語る「野口 悠紀雄 」さんの書籍です。
 内容は、エコノミストの記事に加筆したような感じです。
 この表題は、良い得て妙ですね。
 70年代、80年代は、世界に先駆けて景気が回復していたはずの日本が、2000年代に入ってからは、1年遅れるようになりました。
 さらに、賃金の増加がなく、国民自身は、あまり好景気(生活向上)を感じられないという何ともな状況になっています。
 どこかのタイミングで内需に移項しなくてはいけないのに、世界2位・3位の経済大国が輸出依存というのは変な話です。
 70年代以降、輸出による経済成長というシナリオになったのですが、それをづっと引っ張っている感じですね。