創造力の問題じゃないんだよ。 芸術家さんとの会話

 以前、芸術系の学校の人と、創造力について話をした。

Q1.美術の授業でテーマを決めるのに、時間がかかってしまう。創造力が足りないのかも。創造力をあげたい。

A1.それって、創造力の問題じゃないんじゃない。
 私は芸術家ではないですが...創作「意欲」の方に問題があるような気がする。
 芸術は、考える面もあるけど、内から出てくるものではないだろうか?
 創造性云々ではなくて、「内から出てくるもの」がないのが、本当の問題。
 これは日ごろの生き方、感性、社会・人との関わり方の問題で、創造力の問題ではない。
 大なり小なり生きていれば、「内から出てくるもの」があるはず、忘れず、ちゃんとメモに取ろう。
 小説家やビジネスマンは、ネタ帳・アイデア手帳を持っていて、気が付いたこと感じたことをメモに取っています。授業になってから、あたふたするのではなく、日ごろからネタをためておきましょう。
 
Q2.作品に独創性がない。
A2.とりあえず自分のやりたいことを、ちゃんと整理し、表現して、から考えよう。
 変な話、自分らしさ何てものは、やっている内に勝手に出てきたりする。
 やる前に、考えるのではなく。とりあえずやってみてから、考えよう。
 そもそも、芸術のための芸術。自分のための芸術で良いじゃない。それで結果として、独創性があれば、もうけもの。

Q3.どうもごちゃごちゃしている。
A3.引くのも、創造力です。
 創造力=作るに意識が行ってしまい。肥大化してしまうことがあります。
 人間、一生懸命考えだしたのを、捨てるという行為がなかなかできない。ひとつの作品に、詰め込もう、詰め込もうとしてしまう。その結果、バランスが悪くなることが多い。
 ある程度引いて、引いて分は次回の作品に活かしましょう。