モビルスーツの開発 なぜ大量の機種を出すことが出来たのか?

 現在、大型航空機の開発には、1兆円近くかかります。
 自動車においても、100億円前後、下手するともっとかかります。
 なんで、こんなにお金がかかるのか?
 研究開発ではなく、安全確認のためのテストや重箱の隅を突付くような性能向上のためです。
 逆に言うと、設計自体はそんなにお金や時間はかからない(とは言っても、総開発費と比べてと言う意味で)。
 航空機の場合、設計だけなら100億円以下とも言われています。
モビルスーツに当てはめる】
 この考え方をモビルスーツに当てはめると、非量産機種が数多く出るのも納得がいくのではないだろうか?
 文字通り、試作機ということなのでしょう。
 つまり、全然テストされていないのだ。だから安く短時間にできるので、種類だけは沢山出る。実戦で故障の可能性大。そして、テスト機だし、バグも取れていないので、大量生産は出来ない(むしろ、バク持ち・テスト不足なので大量生産してはいけない)

【量産機は】
 量産機種は連邦が1機種。ある意味非常に妥当である(陸戦ガンダムは?)。ジオンは種類が多少多いが、用途の違いを含めると妥当かもしれない(ズゴックアッガイ、ドムとゲルググは被っているが...ここら辺は、ビームの実用化が影響しているのかもしれない。ズゴックゲルググはビーム兵器が実用化した場合の保険か。ジオンの場合、派閥の都合も考えられる)。

【ジオンはなぜ後半に大量の機種が出てきたのか?】
 スポンサーの都合...というのは脇に置いて、ザクとの関係で考えて見ましょう。

【0075/05】公国軍、MS005ザクIの実践型ロールアウト
【0078/01】公国軍、ザクIの強化型、MS006ザクIIの量産開始
【0079/03/27】公国軍、MSM−03「ゴッグ」ロールアウト。
【0079/04/30】公国軍、MSM−07「ズゴック」ロールアウト。
【0079/06/04】公国軍、YMS−09「プロトタイプ・ドム」ロールアウト。
【0079/08】連邦軍、RGM−79「ジム」の試作1号機完成。
【0079/09/18】ガンダム第1話
【0079/10】公国軍、YMS−14「ゲルググ先行量産型」ロールアウト。
 こうして見ますと、ザクとドム・ゲルググの間にかなりの間隔があることが判る(ザクⅠとゲルググの間で4年以上)。
 4年間の間に、これくらいしか開発していないとも考えられる。
 次から次へと新型が出るように見えたのは、あくまでも連邦(視聴者)に知られた時期の問題なのだろう。
 試作品をガンダムにブツケタというよりも、テストが終わり、量産の目処が付いたので、ガンダムのデータ収集も兼ねて試作品をブツケタというほうが正確かもしれない。