iPadとePadで見えない日本の立場

 中国のePad。なんというか、iPadのパクリだな〜と思いますが、値段が9000円くらいとめちゃくちゃ安い。確かに意図したパクリですが、OSは、googleのアンドロイドで、違法ではない(たぶんね)。デザイン・パッケージ的には偽者(パクリ)だが、中身はどの程度コピー製品と言えるのか微妙。デザイン・パッケージを替えれば、オリジナル商品になる可能性が大だ。
 問題は、日本の立場だ。
 iPadのような製品を作ることが出来るだろうが、iPadのように高値で売れる商品を作ることはできない。一方、中国のePadのように、めちゃくちゃ安い、コストパフォーマンスの高い製品を作り出すことも出来ない。
 まったく、存在感が無い。
 今回の製品は、デザイン・パッケージ的には偽者(パクリ)を止めれば、コピー製品と笑える代物ではない。中国をパクリだと笑ってられる状態ではなくなってしまった。

PS
 ePadのデザインを変えて、OSを日本語にして、1万8000円くらいで売れば...単純に結構、売れるんじゃないだろうか。
PS2
 基本的に、パクリを見れば、その国の工業水準が判る。ビジネスマンならば、パクリを見て、笑うのではなく、その国の水準を見るベンチマークとしてみるべきだ。パクリ技術+自社の技術で、新ビジネスができる可能性があるのだから。日本のデザイン・企画会社+パクリ会社を組み合わせれば、普通に安い商品を作れる。
PS3
 本当に怖いのは、中国がパクリを止めたときだ。韓国は日本のデザインをパクリまくったが、現在のサムソンはだいぶパクリを止めている。その結果、ソニーパナソニックに匹敵するブランドを構築した。