販売管理費が多い企業で強い企業は、ほとんどない。

 販売管理費が多い企業で強い企業は、ほとんどない。
 販売管理費とは製造業で言いますと、本社や管理部門の費用と思って良いです(人件費込みです)。
 ではなぜ、販売管理費が多い企業はだめなのか。理由は簡単。
①販売管理費が多いと、製品価格が高くなる。
 そもそも、なぜ、販売管理費が多いのか?
 顧客に対するサポートをしっかりしているからでしょうか。そういう企業は中にもありますが…多くの企業は、効率が悪いためです。
②早い話が管理部門が肥大化していて、意思決定スピードが遅くなる。
③巨大な管理部門を維持するための仕事が無理やり作られる。その一方で、末端の権限は奪われ、情報の流通も妨げられる。
④販売管理費が多いと...それを捻出するために、現場の賃金を下げたり、必要な経費を削る。

 基本的に、販売管理費の多い企業は、社長や上級管理職のフットワークが悪いです。現場からも遠いですね。
 また、③④は末端で働いている人にとっては性質が悪いですね。

 基本的に、販売管理費が少ない企業は、上記の逆ですね。また、従業員との連携が良く、従業員を大切にする会社は、人件費が増えたとしても①②③の効果が働きまして、結果として、トータルのコストは下がったりします。
 従業員の方に聞いてみると、どうでしょうか?
 「管理職を増やして自分たちの賃金が減るのと、自分たちの仕事が増えたり、責任は増えるけど、賃金が増えるの。どちらがよろしいですか?」