[勝手にコンサルティング]モチベーション3.0 だそうです。新たな賃下げの道具ですか?

 東洋経済の特集ですが...何というか、日本の人事管理の失敗というか、退化の歴史を見るような気がします。
 日本では、豊かになり、ハングリー精神がなくなった称して、市民の生活水準を下げようとするとんでもない発想の経営者が多いのですが...もはや、退化しまくっていて『モチベーション1.0』の世界です。
 まぁ、そういう経営者は、置いておいて『モチベーション3.0』の世界で勝負するのが、正しい経営のような気がします。
 ただし、生活に必要なお金を出すというのが前提です。お金を節約するための『モチベーション3.0』ではありません。
 ある仕事に対して、お金を沢山出した場合とお金を沢山出さない場合、沢山出したほうの労働者は、お金のために働いていていると感じ、出さないほうは好きだから働くと答える人が多いそうです。
 これは、認知的不協和を利用したものでして、自分が理由あることをしている、正しいことをしていると信じたい人間の心理を利用したものです。
 つまり、賃金が安いかつ仕事が嫌だと、自分が救われないので、自分はこの仕事が好きだと自分の行動に理由付けしているわけです。
 なんか、悪用できそうな話です。
 介護の人たちが、低賃金で酷使されているのも、この心理の応用かもしれませんね。
 成果主義も賃下げの道具ではありませんでしたが、結局、歪曲され賃下げの道具になりました。『モチベーション3.0』も、賃下げの道具にしないことを祈ります。