百ます計算と創造力とセンス

 センスとは何でしょうか?
 色々な定義があると思いますが、ここでは無意識下での情報処理と定義します。
 センスには訓練により作れるセンスと作れないセンスがある。数字に関するセンスは、訓練によって作れるものです。
 百マス計算に対する批判として、”思考力・想像力の鍛錬にはならない””機械的処理→何も考えない”などがありますが、それらの点はデメリットではなく、むしろメリットです。
 「5+8」の計算に、脳をフル活動させるなど、それこそムダです。無意識に、素早く処理させることが重要なのです。そして、意識は別のもっと有意義なことに使わせます。
 判り易い例として、学校のテストを考えて見ましょう。
 点数の悪い子は、おうおうにして、計算ミスが多く、計算に時間がかかります。そして、計算するだけで疲れてしまっています。
 計算に、時間と頭を大量に使ってしまうのは、無駄です。問題を考える時間に、もっとも頭を使うべきです(彼らも計算が速ければ、10点〜20点は多く取れたでしょう。そして、10点〜20点多く点数が取れていれば、もう少しは算数・数学を好きになったと思います。また、学習においても、より短時間で多くを勉強できるので、計算が苦手と言うのは、大きなハンデとなります)。
 時間は有限ですので、何でもかんでも、思考し時間を掛けるのはムダです。
 無意識下でできる処理は、無意識下でするようにして、できる限り、意識処理を特定のポイントに集中させるのが、創造力を上げるためのポイントです。
PS
 できれば、そろばんをやってほしい。そちらのほうが、イメージし易い。