良くトルクが高いと高加速だという人がいます。
これは正しいのでしょうか?
これは、ギア付きの自転車をイメージすると簡単です。
近頃は、ママチャリでも、ギア付きですもんね。
さて、自転車の場合、エンジンは乗っている人です。
基本的に、最大馬力は変わりません。
また、1秒間に回せるペダルの回数は変わります。
とは言っても、1秒間に最大2回転ぐらいだと思いますが。
さて、ギア付き自転車に乗っていますと、いろいろとギアの段数を変えます。
例えば、スタート時や坂道の時は、L(ロー)。
スピードが乗ってきたらH(ハイ)などです。
坂道をイメージしましょう。
坂道になると、ペダルが重くなります。
そして、最悪、負けてしまうと止まってしまいます。
そんな時は、ギアをL(ロー)にしますと、坂道を登るのが楽になり、再び登れるようになります。
自分の馬力が増えたわけではないのに。
(実際は回転しないのでギアを下げられないのですが・・・・思考実験です)
これは、ギア比を変えて、タイヤ側の回転させる力を上げているからなんですね。
そしてこの回転させる力、ネジル力がトルクなんですね。
別に馬力が増えているわけじゃありません。
(エンジン、自分のトルクも実は上がっていません)
もっとも、トルクを上げた代わりに、別のものが犠牲になります。
トルクを上げた代わりに、数多く回さないとなかなか進みませんよね。
ペダルが軽くなり、力では楽になる一方で、回転数では大変になっているます。でも自分は変わっていないので、馬力と言う点では変わらず。
ギアをL(ハイ)は、どんな時に使うかと言いますと。
皆さんもご存じな通り、
スピードを出したいとき、つまりタイヤの回転数を上げたい。
もしくは、こぐ回数を減らしたいときですね。
ギアがハイなときに、上り坂にぶつかると最悪です。
とってもペダルが重い。
ギアをハイにしているので、トルクを下げるてしまっている。トルクを犠牲にして、回転数を上げるからなんですね。
【トルクが高いと高加速なのだろうか】
自転車をイメージすると判り易いですが。
ローギアで高速を出すのは大変ですよね。途中で速度の上昇は止まります。
トルクは高くても、回転数が低いためです。
エンジンの回転数が無限に上がれば関係ないのですが、まぁそれは無茶ですよね。
そのため、単純にトルクが高ければ、加速が良いと言うものじゃない。
じゃあ、嘘かと言うとそうじゃない。
高速時、高回転時に、それでも高トルクを得られれば、当然速度はまだまだあがる。
低トルクなら打ち止め。
【均衡速度】
ギアは重要です。
トルクも重要です。
回転数も重要です。
でも、やっぱり、最後は馬力が一番重要です。
ギアだけでは誤魔化せれないのが、均衡速度です。
早い話が坂道をどのくらいの速さで、走れるかですね。
(空気抵抗とか、機械摩擦とかもありますが・・・)
上り坂になった途端、速度が途端に落ちる車があります。
そのような車は均衡速度が低い車となります。
これは重量比の馬力がないためです。
坂道はやっぱり、重量と馬力の勝負になります。
重量比の馬力がないとやっぱり、坂道での均衡速度は遅くなります。
【まとめ】
結局、重量と馬力と回転数とトルクとギアの話になる。
一要素のトルクだけを持ち出して、うんぬん言ってもようわからないと言う話なのかな。