パナソニック、ソニーの経営戦略はどうあるべきか 〜自社完結からの脱出を

 CESで、パナソニックソニーが4K対応の大型ELを発表しましたが。
 パナソニックソニーは、このディスプレイを外販するのでしょうか?


 サムスンやLGは、デバイスメーカーとセットメーカー(最終品メーカー)を両立させていました。
 他者に部品をガンガン売る一方で、
 他の部品をガンガン買って、最終製品をガンガン作って売っていました。

 要するに、最終製品を製造していたサムスンやLGは、部品自身を差別要因・競争力の源にはしていなかったのです。
 マーケティングや企画、ソフト、そして、安さことが武器だったわけです。
 一方、デバイスも競争力がありましたが。


 対して、シャープもパナソニックも、自社で部品を生産して、自社で最終製品を売っていました。
 他者に売ることなく、他社からあまり買うことなく、自社完結していました。
 そして、部品自身を差別要因・競争力の源にしていました。
 外販しなかったため、最後には自社しか買うところがないという袋小路に入り規模の経済を生かす、韓国・台湾に負けてしまいました。


 もし仮に、シャープやパナソニックがデバイスを外販していて、部品の出荷量を倍にしていたら、もう少し勝負の行方は違ったと思います。


 個人的には、過去の失敗を繰り返すことなく、パナソニックソニーには、キーデバイスを積極的に外販していただきたいと思います。