独立行政法人国立美術館や国立文化機構が運営する国立美術館・博物館は、東京・大阪・京都・奈良・福岡(九州)にあります。
しかし、東北にはありません。
震災復興と文化振興を考えると、国立美術館や博物館があっても良いのではないでしょうか?
立派な美術館・博物館は、観光の目的地になります。
国宝級を展示する国立美術館ならば、観光の目的地になること間違いなしです。
【九州の経済効果】
九州国立博物館は、年間150万人の入場者があります。
経済効果に関しましては、こちらに分析したものがありました。
http://www.city.dazaifu.lg.jp/data/open/cnt/3/6033/1/20keizaihakyuukoukagaiyouban.pdf
経済効果は直接間接合わせて、64億円程度でしょうか。
大宰府にあるため、太宰府天満宮とセットで見学する人が多いようです。
あくまで、太宰府市内の経済効果なので、滞在日数の増加という経済効果は出ていないようです。
【立地は?】
松島あたりでしょうか。
震災復興を考えますと、石巻あたりなのでしょうが、遠すぎますと利用者そのものが減ってしまいます。
ミシュラン(観光ガイド)では、松島が三ツ星になっています。
(松島四大観と瑞巌寺は?)
また、側にある塩釜と円通院が二つ星となっています。
九州国立博物館は三ツ星ですので、同じクラスのものを作れば外国人観光客の誘致に大きなプラスでしょう。
九州の博物館は、建設費はだいたい400億円くらいみたいです。
安くないですね。
美術館も建設すれば、さらに400億円。
【海外】
海外では、衰退した街を美術や芸術で復興させるという例が多い。
スペインのビルバオが典型例ですが・・
みずほ当たりが、ビルバオを参考にした震災復興のレポートを書いていますね。
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/sl_info/working_papers/pdf/report20110523.pdf
美術館・博物館の経済効果は、長く続くので悪くないと思うんだけどな〜。