JALがLCC 名前を見る限り...JALはオマケか?

 JALも格安航空に参入とニュースには載っているけど、
 名前は、ジェットスター・ジャパン...
 JALじゃない。
 どう考えても、普通の人にはジェットスターの子会社にしか感じられない。


 出資は、日本航空JAL)33.3%、豪州のカンタスグループ 33.3%、三菱商事 33.4% と三菱商事が一番の比率になっている。
 そのため、一応、日本企業が主導権を取っていると言えなくもない。JAL三菱商事で、66.7%だし。


 そうじゃないと、国内線飛ばせないし。


 ANAの場合、主導権をANAが取る場合が多いのだけど、誰もJALに主導権を取らせたくなかったのだろう。

LCCの必要性】

 以前別の記事で書いたのですが...
[ http://d.hatena.ne.jp/creativeability/20110524/1306248566:title=JAL黒字化の裏で]
 JALは客単価が、上がっています。
 別の言い方をしますと、運賃が上がっている。
 低運賃を望む客を切っている。
 もし仮に、他者がLCCを投入した場合、ぼろ負けする可能性がある。


【なぜJALの比率が低いのか】

 JALが主導権を取った場合、新会社がJALの非効率な文化に支配される可能性が高くなるためだ。


 欧米でも、大手航空会社が、LCCの子会社を設立するところが多いが、ジェットスター以外、成功しているとは言い難い。
 本社のLCCに合わない非効率な文化に支配される可能性が高くなるためだ。また、本社に配慮して、戦略が中途半端になってしまうためだ。

 JALの社長曰く。

「(JALジェットスターで)どういう風に住み分けるかを話し合うなかで設立の合意に至った。カニバライゼーション(共食い)を極小化できると判断した」

http://www.j-cast.com/2011/08/16104558.html?p=2

 ですが、多くの場合、子会社が譲歩することになってしまう。


 これだと、子会社の戦力に足かせでしかない。
 そして、その隙を付いて、他者のLCCが参入して、子会社の配慮は無意味になることが多い。


 そのため、子会社のJALからの独立性は、どうしても必要なのだ。


 三菱商事は、損するわけにはいかないので、JALへの大幅な譲歩はないだろう。