IKEA イケア

 現在こそ家具ですが、もともとは訪問販売を中心とした雑貨屋さん。
 その後、通販を始めたそうです。


 つまり、訪問販売→通販→店舗という発展の順序になっています。
 この発展順序が、通常の家具店との大きな差になったと思います。



 店舗は、もともとはショールームがスタートなんですね。
 そのため、当初から品質や機能を確かめられるように、工夫されています。
 展示品=商品ではないので、「商品に触れないでください」的な世界ではないわけです。


 セルフ中心なのも、もともと店舗がショールームで通販中心だったのも影響しているかもしれません。
 それに、接客をやり過ぎて、コストがかかり、通販との価格が乖離するわけには行きませんから(あと、接客の人材不足だったのかもしれません)


 イケアが自社でデザインして、メーカーに発注する製造小売りになったのは、競合他社が家具の供給者に圧力をかけたため。
 しぶしぶ、自社の責任でやったわけですが、結果的に大成功しました。
 「フラットパック」は、この時に誕生したようです。


「フラットパック」は、創業当初からあったものではありませんが、
 どうも、運びやすくするために、家具をばらして、家で組み立てるというオペレーションをかなり初期から行っていたようです。
 通販が主なので、運び安いということが当初からかなりのテーマだったことが考えられます。
 店舗中心の会社でしたら、まず出ない発想でしょう。


【食堂】
 これも店舗ができると比較的早めに導入されたようです。

 
 家具店なのに、食堂とは何とも不思議ですが...
 昼時になると、お客さんが少なくなるので、その対策として導入されたそうです。
 あまり家具屋さんの発想ではないですね。
 店舗がショールームであるということが影響していると思われます。

 結果、店を出る理由を減らし、滞在時間が長くなり売り上げが増えたそうです。


 託児施設も、同じ理由ですね。