白熱教室JAPAN 第1回 「2人のリーダー どちらを選ぶ?」 を見て。

 何と言うか...判りづらかったな。
 私は、マイクロソフトのNTの話も、VHSの話も漠然と知っていたから良いけど、知らない人には、さっぱりだろう。
 全般的に、大きなテーマがあって、そのマイルストーンとして、複数のテーマを話しあうのでしょうが、編集さんのせいだろうか。なんか、唐突感が大きかった。

【そもそものテーマは何だ】

 両者のリーダーシップの取り方を議論し、成果を上げるためのチーム・マネジメントの仕組みを分析します。

 最終的な目的は、成果を上げるためのチーム・マネジメントの仕組みを分析することらしい。
 慶応の人が、どんな仕組みを良いと考えるのか、興味があったのですが...まぁ、無難なところでしょうか?
 もっとも、トップダウン式の組織が、本当に早いかは結構、議論の余地があったりする(通説ではトップダウンは早いとなっているけど)。
 そこには下部組織の性質や文化、トップの意思決定過程など、さらに細かい点を見ないといけなかったりする。 
 ビジネスモデル毎に分けて、細かく議論しても面白かったかもしれない。

トップダウンボトムアップ(和)、日本とアメリカ】
 対比として、NTとVHSだったと思ったのですが...
 本来対比構造は判り易いのですが...
 共通部分と、対比を明確にしていないため、判りづらかった。
 時間をカットするにしても、図解をいれるなど、構造化しないと判り辛いと思うぞNHKさん。

【この事例が適切だったのか?】
 両方とも成果は上げたけど...その成功要因の主成分は、チーム・マネジメントの善し悪しだったのだろうか?
 プロジェクト管理的には、VHSも出ていたプロジェクトX的な話や、デスマーチを起こしたNTの話は駄目だしものだ。プロジェクト管理が悪く、チームマネジメントも悪かったけど、結果は成功と言う場合もある。
 NTなんて、その危険性が大なんだけどな...
 VHSは製品の性能ではライバルだったソニーのベータより負けていたわけだし、ビジネスモデルが優秀だった面がある(提携をする能力も含めてリーダーシップなのだろうか)。となると、やっぱり事例的に微妙。

 結果、妙に対比構造だけが前面に出て、議論がグダグダだったような気がする。