繁盛している飲食店、特にラーメン屋って凄いよな 〜広域集客と目的地化と商店街振興

 繁盛している飲食店、特にラーメン屋って凄いよなと思ってしまう。
 そのラーメン屋さんのラーメンを食べるために、200キロ以上遠くから車で来たりする。
 わざわざ、600円のラーメンを食べるために、往復4時間以上もかける訳だ。
 ラーメン屋さんの多くは、自営業で他に店舗がない。そのため、そのラーメンを体験するためには、手間暇かけて、そのラーメン屋に行くしかない。飲食店は、自分たちで価値を作っているところがすばらしい。

【研究開発費】
 研究開発費というと製造業というイメージです。飲食店も、研究開発費は重要ではないだろうか?
 製造業ですと、研究開発費に熱心な会社ほど利益を得ている。
 飲食店も同じではないだろうか?
 繁盛しているラーメン屋さんは、勉強している。流行のラーメン屋に食べに行き、遠くの店にも行く。そして、商品開発のための試作。具体的な数字はないが、研究開発費にかなりをかけている。
 休日はラーメンの食べ歩きをし、遠くのラーメンを食べに行くために、店を閉めたりしている。
 繁盛していない店は、そうではない。外で食べるくらいなら内で食べる。店の運営で忙しいから他の店を研究している時間がない。
 お店に来る客の数は味次第で、大幅に売り上げが変化する。2倍も夢ではない。味を良くできるのなら、1年のうち、1ヵ月店を閉じたとしても、十分割は合う。

【衰退している商店街】
 それに比べて、衰退している商店街の店は...自分たちで魅力・価値を作るということが十分にできていない。ただ単に、右から左に商品を流すのを中心にした物販では、求心力はない。
 衰退している商店街の多くの店は、人通りベースでものを考える。人通りが増えれば、売り上げが増える。自分の力が人通りを増やすとは夢にも考えない(立地基本の考え方は悪くないのですが、ならばそれを徹底し、その商店街から出て行くべきだ)
 結局行列のできる肉屋にしろ、総菜屋にしろ、自分たちで加工をして、他では味わえないことが武器になっている。ぞくにいう製造小売りだ。
 京都の魚屋さんは、魚をさばいてくれるだけではなく、焼いたり煮つけたりしてくれるらしい。農業直販も、広い意味では製造小売り(生産小売?)だろう。
 結局、魅力ある店舗が、どれだけあるかなんだと思う。