ピーターの法則 〜日本企業の衰退

 ピーターの法則
【概要】
ピーターの法則
「現在の地位で有能さを示す者から長所を奪い取る手段として昇進が用いられている」
「有能だった者は不適当な地位に昇進し、そこに無能者として留まる」
という、なんともな法則。

 もっとも、ディルバートの法則も当てはまるかもしれない。

【解決方法】
 ちゃんと、解決方法、回避方法がある。
・ 第1の帰結は、現在の仕事に専念している者は昇進させず(ディルバートの法則と類似)、代わりに昇給させるべきである。
・第2の帰結は、新たな地位に対して、十分な訓練を受けた場合にだけ、その者を昇進させるべきである。これにより、昇進の(後ではなく)前に管理能力に欠ける者を発見することができる。

 解決方法を見ると、逆に現状の日本の人事制度が、ピーターの法則にどっぷり当てはまってしまっていることが判る。
 昇進しないと給料は上がらない。
 管理職にならないと、給料は上がらない。

ピーターの法則詳細】
ピーターの法則(英: Peter Principle)とは組織構成員の労働に関する社会学の法則。

1. 能力主義の階層社会に於いて、人間は能力の極限まで出世する。すると有能な平(ひら)構成員も無能な中間管理職になる。
2. 時が経つに連れて人間は悉く出世していく。無能な平構成員はそのまま平構成員の地位に落ち着き、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は無能な人間で埋め尽くされる。
3. その組織の仕事は、まだ出世の余地のある、無能レベルに達していない人間によって遂行される。