『こと』を設計しないと、やっぱり売れないな...

 このHPでもたびたび言っていますが...これからは『モノではなく、サービスや体験(こと)』の時代。『CDではなく、ライヴ』『テレビ観戦ではなく、球場観戦』。音楽市場は減少していると言われますが、ライブは横ばいです。また、野球中継の視聴率低下を指して、野球人気の定価を上げる人が居ますが、球場での入場者数は増えていたりします(パリーグなんて得に増えています)。
 ネットに接続すれば、モノはどこでも買えし、活字や視覚的な情報も得られる。その結果、逆説的に生の身体で得る情報の希少性が増しました。都会暮らしの特権とは、『モノの充実ではなく、サービスや体験の充実』なのでしょう。
 百貨店などは、以前は文化の発信地でしたが、いまやその地位は無く物販のみという感じです。その結果、立地に恵まれていても大変苦しい感じになっています。
 ショッピングモールが、映画館など採算性に微妙なものでも『時間消費』させるために入れているのと対照的です。
 また、物販自身も、『こと』を設計しないと、やっぱり売れないな...
 日本のメーカーの停滞とアップルの復活は、スペック・ハードウンウンではなく、『物』『機能』を売っている企業と、『体験』や『新しい生活』を売る企業との差のような気がします。