正直言って、金融機関の時価会計制度には、首をかしげてしまいます。
金融機関の貸し出せる資金の上限は、資産の額に制限を受けます。つまり、資産が増えれば沢山貸せて、資産が減れば貸し剥がしです。
一方、金融資産・不動産資産の価格は、GDP以上に乱高下します。
つまり、金融機関の貸し出し能力は、GDP以上に乱高下するわけです。
好景気のときは、極端に貸し出し能力が上がり、不景気のときは極端に貸し出し能力が下がる分けですから、景気の乱高下の幅を大きくするように働きます。
こんな感じですから、企業は貸し剥がしが怖くてお金を借りれません。
基本的には、過去5年の平均時価みたいな感じが良いと思うのですが...こうすれば、好景気になっても、すぐには貸し出しは増えないけど、急激にも減らない。