いい加減な鼻歌と創造力

 いい加減な歌詞にいい加減な曲で、鼻歌を歌う人が居ます。
 出来の良い悪いは別として、いい加減な鼻歌を歌う人は、創造力を発揮しているそうです。
 つまり、オリジナルとの差は、その人が勝手に作った訳ですから、その部分が創造な訳です。
 脳に障害があり、ものすごい記憶力を持った人が世の中にはいますが、彼らの多くは、創造力がほとんど無いそうです。正確に記憶して、正確に出すだけです。
 どうにも、人間の脳は、正確さを犠牲にして、抽象化能力を高めているみたいです。
 そして、人間の脳は、抽象化と創造力は密接な関係があるみたいです。
 正確に覚えられる人=頭の良い人=創造力がある人
と思いがちですが、どうも一概にそうとは言えないみたいです(もっとも逆も真なりとはいえない)。

PS
 事例の適応を考えた場合、事例をそのまま当てはめられることはまずありません。
 抽象化能力が低い場合は、事例の適応ができないとなります。抽象化能力が高ければ、事例の適応できる場合が増えます。
 また、多くの場合、事例の組み合わせになるのですが、抽象化能力が高いほうが、要素の分解・組み合わせが容易であり適応可能な事例が増えると考えられます。