なぜ、北海道の子供は学力が低いのか?

 北海道の学力は低い。全国ワースト3からワースト10ぐらいですね。
 どの程度低いかと言うと、20問ある問題で、1問、全国平均より正解が少ない。
 逆に皆が、頑張って一問多く正解すれば、全国平均になるのですが。


 私自身、北海道の教育現場は良く知りませんが良く言われている原因は日教組
(東京に居ても東京の現場は良く判りませんが。学校は情報を出さないくせに、理解されない。知らない・理解できないお前が悪いと言うので気持ち悪い)


 確かに、日教組自身問題だと思われますが・・・・それ以上に問題なのが。
 「大人」と「親の教育意識」と「地域格差ではないでしょうか?


 公表されているデータを見ますと、国語の尊敬語や謙譲語の出来が全国平均より下と言う何とも北海道らしい問題もありますが・・・


地域格差
 北海道は情報を公開しないので、正確な数字は判らないのですが・・・
 どうにも地域格差が酷いらしい。


 情報を公開しないことが、改善を妨げるのですが。まったく日教組はガンです。
(特に人々の意識の改善ですね)


 札幌圏と十勝圏は、だいたい同じ学力なのですが。
 どうにも、釧路や根室、オホーツクあたりは、かなり札幌、十勝よりも学力が落ちるらしい。

 
 逆に言いますと、札幌や十勝圏だけなら、全国平均並みぐらいなのかもしれない。
 この辺は、データがないので難しい。
 分析するためには、データが必要なんですけど、学校に関する情報は公表しないからな・・・・


 秋田県は、地域?学校単位での点数を公表しているのですが、田舎だから特に低いと言う点はありません。
 むしろ、秋田平均よりも高い場合すらある。
 ある学校のある科目は、秋田平均より高く、ある科目は低いなど科目ごとにバラツキが大きい。


 北海道の田舎の田舎度は、秋田の比ではりませんが、北見・釧路クラスの都市で学力崩壊が起きているのは、地域性なのか、インタビューなどを含めた分析が必要でしょう。
 まぁ、まずやらないでしょうけど。


【大人と親の意識】
 基本的に、失業率が高いところは、学力が低いです。
 塾に行くお金もないでしょう。
 だからこそ、公立学校と親・大人の意識が重要になります。


 アメリカの場合は、公共教育すら低所得の地域の教育費は、非常に少ないものになります。
 しかし、日本は、そのようなことはありません。
 公立学校と親・大人の意識しだいでは、学力が上がる望があります。


 もっとも、学業において、学校と地域社会・大人が連携するのは難しい。
 閉鎖的で改善意欲が低い組織と言うのは、「できない=だから、自分たちには責任がない」という理論で動いています。
 もし仮に、外部の人や地域の人が参加して、改善した場合、自分たちの無能さ・怠慢さが露見するため、外部の人はできる限り入れない・協力しないと言うスタンスを取ります。


 ノーベル賞を取った鈴木さんは、北海道の田舎出身者ですよ。
 田舎だからバカ、才能がないと言うことはありません。
 子供たちの才能を開花させることが出来ず、可能性を摘むのは、大人の責任が大きいと思われます。



PS
 成績が悪いのは、親の所得の低さが原因であり、「学校の先生が原因ではありません。」との主張がありますが、
そんなのは、どうでも良いんですよ。
 結局のところ、先生は原因ではありません。私たちに改善の余地はありません。私たちは変化しないでOK。
 という理屈です。

 まったく、向上心がありません。

 じゃあ、どうするのよって話ですよ。
 学力が低いの、そのまま放置ですか。
 自分たちが原因ではない=対処しなくて良い。というものではありません。


PS2
 英語が不得意な人は、英語が不要な仕事につきます。
 その結果、英語なんて不要だ。英語なんて、できなくても人生生きていける。となります。

 学力の低い人は、学力が低いゆえに、学力が不要な仕事につきます。
 結果・・・・学力なんて無駄。学力なんて人生を生きていく上で必要ない。と経験から学びます。


 そして、そのことを親は、子供に吹き込みます。

TPP:米を聖域化する必要はほとんどない 〜日本の農業の競争力

 テレビで出て来るTPP反対派のデータはだいたい胡散臭い。
(賛成派も胡散臭いけど)
 そんなこともあり、以前、アマゾンでもってコメの価格を比較しました。

 TPPで日本の農業壊滅? 〜アメリカの米の価格をアマゾンで比較してみる
 http://d.hatena.ne.jp/creativeability/20111026/1319649843


 結論から言いますと、在米日本人が食べている米の値段は1キロ200円〜300円台とかなり高く。日本に持ってきた場合、日本産よりすこし安いくらい。
 最悪高くなる。
 1割価格の低下、出荷量1割低下で、合計2割くらい出荷額が減るでしょうが、壊滅には程遠いと思われます。



【日本の農業の全体像】
http://www2s.biglobe.ne.jp/~kobayasi/aguri/nougyou-2.html


日本の農業は、米が中心と思われがちですが、現在の日本では、1位と2位が畜産と野菜です。
3位が米です。


【コメ農家の実像】

コメの出荷額は、年間1兆8千億円
http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/index.html
対して、米農家の数は2010年には約115万9千戸です。
http://www.komenet.jp/faq/sc36.html


コメ農家一戸あたりの出荷額は、150万円となります。
手取りいくらだよと突っ込みたい金額です。
さらに細かく見ると・・・


チキリンさんのHPによりますと
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20090827#20090827f1
100万戸が農業による手取りが4万円以下。
コメ農家辞めても、この人たちは、生活殆ど困らない。


【野菜の関税率】
さて、米よりも出荷額が大きい野菜はどうなんでしょう。


http://www.hs-find.ath.cx/hscode/tariff/tariff_list1.htm


ジャガイモとかトマトとか5%。
たまねぎ10%です。


野菜の関税率は、3%〜20%などです。
野菜の関税は、既に大幅に低いものとなっています。

関税0%にしても、物流コストがあるので店頭で下がる価格は1%〜10%程度。

米よりも野菜が主役なのに、あまり話題になりません。
所詮、感情論イデオロギー論なんでしょう。


【畜産と砂糖】
 畜産と砂糖の競争力は微妙。


 ただし、アメリカ側は、一見、畜産の自由化を推進しているようですが・・・・・


 アメリカの畜産農家は、オーストラリアやニュージーランドよりも、強いとは言い切れません。


 砂糖の値段に関しても、アメリカの砂糖は国際的にみて安くない。
 カナダとかの倍でしょうか。

 そのため、価格の安いコーンシロップをコカコーラなどは使っていたりします。
 一部は、自由化したくないのが正直なところ。
 そのため、聖域なき関税自由化なんて、アメリカ側も望んでいるかすら怪しい。


【交渉戦術か?】
 ハッキリ言って、現状の日本人の嗜好を考えますと、コメはある程度大丈夫です。
 コメを前面に出して、最終的にはコメを譲歩して、他のものを得る。
 交渉戦術なのでしょうか?


【TPPは既に存在している】
 TPPは、既にシンガポールブルネイ、チリ、ニュージーランドの間で存在しています。


 現在の話は、参加国の拡大と言う拡張なんですね。
 多少は改変されるでしょうけど、拡張なので、正体不明なんてことはないのですが・・・・