世の中には、負け戦というものがある。

 経営、経済、政治。
 世の中には、常に良い結果があるとは限らない。
 始まった時点で、既に負け戦というのは、往々にしてある。
 『宮崎県の口蹄疫』なんて、早期発見が失敗した時点で、既に負け戦確定だったのではないだろうか?
 以下に上手く負けるかなのに、被害に過敏になり、責任問題が人々の思考・行動を制約してしまったような気がする。
 企業のリストラも同じようなものだろうか?
 負け戦だと思えば、事業売却など、早めに手を打てる。少なくとも、その戦場で戦うことが有効かどうかを考えないと、消耗戦は続く。
 日本の場合は、ほぼツミの状態から、リストラを始める。ツミに近いから選択肢が非常に限られた状態になる。消耗戦の後のため、既に事業価値は低下して、売却先も見つかり難いか価値が低い。売った側も、売り価値が低い上に、消耗戦で消耗しているので、大幅な改善はない。
【早めに負けを認めると】
①事業を高く売れる。
②消耗が少なくてすむ。
 ①②の効果により、残った事業により多くの資源を投入できる。これがもっとも重要な点。
【早めに負けを認めないと】
①事業を安く売る。
②消耗してしまう(他の事業への投資資源が減って他の事業も弱体化)
 ①により、売った後の残った事業に対して資源を投入できない。