粗利率は結果。こだわるとろくなことがない。

 不思議な小売の人と会った。隣で同じものが安値で、売っているのに、2割近く高値で売っているのだ(コンビにではない)。
 どうも本部や自分の意思で、粗利益率の維持が重要な指標だと思っているようだ。確かに粗利率というのは重要な指標だけど...こだわるのは意味がない。
 粗利益率にこだわった値決めをした結果、価格競争に負けて、商品の売上が激減している。結果、販売管理比率が増加しているんですが...
 コンサルタントの方で、粗利益率にこだわる人は多いです。ある意味正しいのですが...
 販売管理率を見ていないで、粗利益率だけ見ているなんてナンセンス。高付加価値経営などと言って、単に販売管理率が高いだけなんて企業が良くある。そういう企業はだいたい業績が悪いですが...
 コンサルタントの方で、価格競争は良くないという人も多い。それは商品・サービス・利便・その他の要素で、お客様に+α価値の提供が出来ている場合のみです。そこが出来ていないのに、価格だけ上げるのは自殺行為。
 販売管理率を下げるには、コスト削減か売上を上げるかだ。
 店舗の家賃は、店の売上と(テナントに特別な契約がない場合)関係ない固定費だから、販売管理率の向上に大きく影響与えたりする。
 スーパーのOKやオオゼキは典型的な売上を伸ばし、売上に占める家賃の比率を下げ、販売管理率を下げるタイプ。人口密度が高く、かつ、賃料が高い都市型安売りスーパーの王道ですね。