日本人はなぜ野球は強くて、バスケやサッカーは弱いのか

 日本人は野球では世界トップクラスの強さです。
 しかし、サッカーは世界では中堅ですし、バスケに至ってはアジアでも弱い方です。
 なぜなんでしょうか?


 身長などの体格も一因でしょうが、バスケでアジアで勝てない理由にはなりません。それに体格が原因だというのであれば、技術などは一流なのでしょうか?


 体格が原因であれば、コーチや監督などの指導者の責任は免責されますよね。


 現状の日本の練習スタイルが原因でしょう。


■練習と試合の乖離
 野球の場合、守備でもピッチングでも打撃でも相手からの妨害は受けません。
 対して、対して、バスケやサッカーの場合、相手からの妨害を受けます。
 またとっさの判断や駆け引きなども重要です。


 野球の場合、練習でやっていることが、そのまま試合に繋がります。
 練習と試合で内野ゴロや外野フライが大きく変わるということはありません。
 練習でできたことが、そのまま試合に出る訳です。

 対して、バスケやサッカーの場合はどうでしょうか?
 妨害がありますので、練習でできることが試合でできるとは限りません。

 日本の現状の練習スタイルでは、試合との乖離が発生しています。


 さらに、とっさの判断や駆け引きは、どうやって練習するのか?
 ゲームスタイルが一番ですが、日本はあまりゲームをやりません。


 近年、サッカーはゲーム要素をいかに練習に取り入れかで、進展があります。
 もしくは、ボールを絡めた練習ですね。ただ単に走るだけの練習は時間の無駄という訳です。
 バスケはどうなんでしょうか? 噂では、相変わらず、走り負けないために走れが中心のチームも多いみたいですね。


 日本の練習スタイルでは試合経験が圧倒的に不足しているので、3on3のストリートバスケをやっているアメリカの高校生の方が現実的で良質な練習をしていることになります。


■どっちが現実的な体力がつくのか?
 40分走るのと、40分練習試合をやるの。
 どちらが、競技に合った体力がつくでしょうか。
 40分練習試合を行った方です。


 40分練習試合を行えば、体力だけではなく、技術や駆け引き・判断力の練習になりますので、遥かに濃密な練習になるでしょう。


 ところが日本では40分走ることを好みます。
 マラソンの体力・筋肉とサッカーやバスケで求められる体力・筋肉は違うのに、マラソンのトレーニングをするのですから、サッカーやバスケの体力が劣ったものになるのは当然です。


 マラソン選手はお尻はしっかりしているのですが足が細いです。ふくらはぎが太いと重りになるためです。長距離ランには向いていますが、フットワークには向いていません。
 昔の選手であるマラドーナの足なんか太いですよね。高加速・減速やフットワーク、強いシュート向けの足です。逆に長距離ランには向かないでしょう。
 今の選手は長距離走るので足が細くなりましたが、それでもマラソン選手とは違います。


 マラソン風のトレーニングをしていると当然、マラソン風の足になります。



 

ゲームバー摘発と日本の著作権運用の問題点

ゲームバーが摘発されましたね。


ゲームバー摘発、兵庫でも 著作権法違反容疑で逮捕
https://www.asahi.com/articles/ASL6F3FZQL6FPIHB006.html


日本の著作権運用の問題点として、
著作権保護が利益の増加や文化振興と結びついていない点です。


要するに、今回の摘発でゲームバーは解体・消滅になるかもしれませんが、
それで任天堂カプコンがどんだけ儲かるか?という話です。


この辺は中古ソフトや図書館・中古書店の話とかぶってくるのですが、
図書館・中古書店をなくせば、書店や出版社や小説家は本当に儲かるのかと言う話と似ています。
図書館・中古書店をなくした場合、書籍を読む・小説を楽しむという文化が衰退する可能性があります。
そうなれば、市場自体が縮小するわけです。


ゲームバーができるということは、ゲーム文化が成熟して大人たちの楽しみの一つになっていることを意味します。
文化を消滅させるのではなく、いかにそこからお金を作るかを考えるのが本来のビジネスマンです。

お金を著作権者に還元するカラオケのようにシステム化されていない点が問題なのですが・・・・


別に直接お金を取る必要はありません。
昔はプレイ動画敵視されていましたが、今は広告として利用しようとする動きもあります。
音楽ダウンロードも、昔は違法・敵視されていまし他が、ダウンロード課金で儲けるとか、
宣伝用で無料・お金はライブコンサートで儲ける流れになっています。


■日本は著作権の運用が下手で現金化が下手という話
 昔、綾小路きみまろの「サラリーマン川柳」盗用騒動というのがありました。


 この件に関しては昔書いたのですが、
岡本真夜綾小路きみまろ 知財の活かし方と盗作への対応
http://d.hatena.ne.jp/creativeability/20100428/1272465593


 第一生命保険株式会社の対応が、権利を守ることに意識が行き過ぎていて、ビジネスのことを考えていない点に問題があります。


 また、SNKのキャラクタが、エニックスの漫画に無許可で使われた問題で裁判になりましたが、小銭は稼げたでしょうが、つまらない喧嘩でした。
 ビジネスにつなげるとか、文化を発展させるという発想はありません。



■上手に対応した例
 アイドリングというアイドルグループのグッズが、セレッソ大阪エンブレムと酷似している事件がありました。


 セレッソの対応は、アイドリングを叩くことではなく、試合前にスタジアム外の特設スペースにて、ミニライブが行わせるなどの
コラボレーションでした。


 おそらくセレッソ側にそうという有利で行われたはずです。


 権利を単純に守るではなく、活用したわけですね。