リニア新幹線は、東海道新幹線が生み出す膨大な利益を転用して、名古屋人だけが便利になろうとする名古屋人のエゴの産物。
名古屋・東京間の完成は2027年予定。
対して、当初、大阪・名古屋間のさらに18年後の、2045年の予定。
なぜ、18年も遅れて2045年なのだろうか? 全く合理的な理由がない。
東海道新幹線が建設される際、最初から大阪と東京を繋げることが計画されていた。
名古屋まで建設されてから、10年後に大阪まで延伸なんて計画を立てたら、アホだと思われるだろう。
理由は簡単で、名古屋・東京間の需要よりも、関西・東京間の需要の方が数倍あるから。 関西・東京間で作れば、建設費は1.5倍くらいになるかもしれないけど、需要は3倍から4倍は簡単に見込める。
■2037年完成というが・・・
なぜ、2037年になると作れるのようになるのだろうか?
採算性が良くなるのだろうか?
技術革新で、維持費や建設費が下がるのだろうか?
納得できる説明は一切ない。
少子高齢化の日本の場合、時間が経過すればするほど、採算性が悪化する。
早い話が、採算が悪化して、作れませんと言いたいのが見え見えだ。
■供給能力不足、解消にならない。
東海道新幹線は、のぞみはガンガン走っていますが。
こだまは本数が少ない上に、待ち時間が長く低速です。
こだまを増やした場合、のぞみを減便することになりますので、できません。
リニア新幹線を作れば、のぞみを減便して、こだまを増やすことが可能になります。
時間優先の人はリニアを使いますからね。
(こだまが増えることは、静岡県にとってはプラスなので運用面でリニアを反対する理由はない)
でも、現状リニア案では、名古屋・大阪間のボトルネックは解消されません。
変形こだまでも作るか、駅数が少ないので各駅でも良いじゃないかと開き直ることになります。
■そもそもリニアの採算性は微妙
東海道新幹線の莫大の利益を投入して建設しているので、そもそも採算性は微妙な産物だ。帳簿上は黒字であっても、実質微妙な路線になるだろう。
でも、名古屋が便利になれば、JR東海としてはOKなわけだ。
そのツケは、名古屋人ではなく、関西人と関東人が、東海道新幹線の運賃という形で支払うことになる。
■リニア新幹線での名古屋乗り換え
関西の人、または関西に行く関東の人は、名古屋駅で乗り換えないといけない。
不便だ。
当然のことながら、名古屋人は乗り換え不要で便利。
それを行いたいための名古屋止まり。