現在、中小企業の中国進出が相次いでいる。
中国進出自身は、売り上げを上げるために必要だと思うのですが、安さ目的だと失敗すると思う。
なぜなら、中国の賃金は今後、10年で2倍〜3倍になるためです。
中国は、世界最大の生産国であり、消費国なので、中国に行くなら話として分かるのですが、低賃金目的だと完全に失敗します。
ハッキリ言って、低賃金目的なら、タイやフィリピン、ベトナムの方が良いです。
90年代。中国の賃金は、タイ・フィリピン・インドネシアより安かったですが、2000年代に入り急上昇し完全に追い抜いています。
これは全体の名目GDPですので、沿岸部の賃金は完全にタイより上と思って結構です。
タイやフィリピンは、高度成長による急激な賃金上昇の可能性が低いので、中長期的には向いている。
ベトナムは今後高度成長による急激な賃金上昇の可能性がありますが、既存賃金が低いので、上昇しても中国より安い。
タイは、インド・中国両方に部品を供給できますし、すでに多くの日本メーカーが進出しているので、何かとノウハウが多いです。
特にお勧めはフィリピンです。
フィリピンは英語が比較的に通じますし、フィリピンパブなどの影響で日本語を話せる人材を得るのが容易です。
何よりも、国全体の経済成長の伸びが弱く、賃金上昇が非常に緩いのが魅力的です。
（国としては問題なのでしょうが・・・）
