長野県:男女ともに長寿日本一の偉業とその凄さ

 長野が長寿県として有名な沖縄を抜いて、男女ともに長寿日本一になりました。


 しかし、長野県は伝統的に長寿県という訳ではなかったようです。
 むしろ、歴史や風土、伝統を考えますと長寿県ではないんですが、日々の生活の努力により、日本一の長寿になったわけです。


 珍しく、行政と住民の協力により成果が出た例です。


【雪国は一般的に短命】
 基本的に雪国の県は長寿ではなく短命です。
 青森・秋田・岩手・福島は短命県ですね。


 理由は沢山ありますが、主要な原因は①食生活と②運動不足③温度差などです。


③温度差
 室内室外の温度差が激しく、各種の病気を起こしやすい。


②運動不足
 雪国は雪に閉ざされて、外出が減り運動不足になりがちです。
 また、寒さを避けて自動車社会になってしまい歩く歩数が減ってしまいがちです。
 
 しかし、長野県は寝たきり対策などを積極的にやったみたいですね。
 また、長野県は、高齢者の就労率も高く、体を動かす人が多いんですね。


①食生活
 さらに、雪国の国は伝統的に、冬に塩を効かせた漬物などの保存食を食べる伝統があります。
 そのため、どうしても塩分の取り過ぎになってしまう。
 野沢菜づけを食べていて、野菜をたくさん取って健康的という解釈もあります。
 しかし、40年以上前までは、塩分の多い漬物・野菜をたくさん取って不健康と言われていた訳です。


 長野県は、市民と行政の努力により、不利な面を跳ね返して、男女ともに全国一の長寿県になったのは、まさに偉業と言って良いものだと思います。


 長野県は、改善活動をやっている行政が多かったり、低コスト行政を行おうと市民が協力するなど、結構、他県の行政のお手本になる点が多い県だったりします。