テレビ朝日は14日放送のクイズ番組「Qさま!!」中で、先天的な脳の機能障害と考えられる自閉症を病気として扱ったとして、同番組の公式ホームページにおわびと訂正を掲載した。
テレビ朝日広報部によると、14日の放送中に、「ここ10年で患者数が増えている病気を選びなさい」という問題を出題、自閉症を正答の一つとした。視聴者から放送中に指摘があったことから誤りが発覚した。
広報部では「設問の事前チェックが不行き届きで、誤解を与えてしまった」と話している。
(2012年5月16日14時54分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120516-OYT1T00647.htm
ハッキリ言って、一般の人には、何が悪くて何を謝っているのか、さっぱりわからず。
自閉症って、病気じゃないの?というのが、最初に聞いた時の疑問。
どうにも、「病気」と「障害」という言葉の定義に関係あるみたいです。
いろいろな定義があるようですが、「病気」は治療対象になるもの、みたいです。
対して、「障害」は治療対象ではないものに使うみたいです。
「自閉症」の多くは、先天性のもので、対処しようがなく、治療対象にはならない「障害」ということでしょう(たぶん)
生活できるような対処法を学ぶことはできますが、それは治療ではないですしね。
もっとも、再生医療が普及すれば、足や手がないのも生やせる可能性があるので、障害から病気になるのだろうか?
ここら辺は、ホモやゲイが病気なのか、障害なのか、どれでもないのかなどと同じで、結構難しいような気がする。
素人には判りません。
この手の、専門用語・業界用語は、勘違いしやすい。
近頃、気になったのが、原発事故で使われた余熱。
制御棒を下げた場合、核分裂の連鎖反応は止められるけど、自然崩壊による熱の生成までは止められない。
熱が生成されているので、余熱はないだろうという感じでした。
話は戻りますが、団体の方は、なぜ敏感なのか?
「病気」と「障害」の違いになぜそんなに敏感なのか?
推測ですが、自閉症を勘違いしている人が多いためです。
「親の教育が悪いから自閉症になった」「正しい指導により自閉症が治った」などと言う人が居ます。
例えば、「大阪維新の会」 大阪市会議員団が提出を検討しているという「家庭教育支援条例(案)」
「わが国の伝統的子育てによって発達障害は予防、防止できる」とあります。
自閉症の場合、親の教育は関係ありません。そして治りません。予防も防止もできません。
鬱病や引きこもりと、自閉症をごちゃごちゃにしている人があまりにも多い。
「親の教育が悪い」からなるというのは、親に対する非難になります。 でも、親は悪くないんです。努力しているんです。