出たアイデアにお金を払うのか?アイデアを出させるためにお金を払うのか? 〜アイデアにお金がつくのか、人にお金がつくのか?

 出たアイデアにお金を払うのか? アイデアを出させるためにお金を払うのか? 
 アイデアにお金がつくのか、人にお金がつくのか?


 禅問答のようだけど...日本のITベンチャーが発展しない理由の一つでしょう。


 日本は、アイデアを出させるためにお金を払い、人にお金がつく。
 アメリカは、出たアイデアにお金を払い、アイデアにお金がつく。


 要するに、アメリカは良いアイデアがあるから、お金を投資してねの世界。
 投資家は、アイデアを評価する。


 日本は、「情報大航海プロジェクト」のように、始めに予算があり。
 良いアイデアが出るか出ないか別にして、人・研究室にお金がつく。
 もちろん、ある程度企画書は、出されますが...結構、曖昧だったりします。


 結果、良いアイデアがあっても、その人にはお金は回らない。


 金を出したとしても、良いアイデアが出るとは限らないので、結局、成功率が下がる。


 なんというか、都とかの研究開発の補助金はアイデアに出されるので、そっちのほうがよっぽどまし。


 ソフトウェアの世界は、素材の研究開発などと違い、アイデアを聞けば、ほぼ実現可能か判断がつく。
(ビジネスの成功とは別で)
 例えば、GOOGLEFACEBOOKはアイデアを聞いて、実現不可能とは思わないだろう。性能が出るかは別ですが...

 実現性に、不確定要素が大きくTRY&ERRORが必要な研究とは少し違う(もちろん、TRY&ERRORはあるけど)。
 また、アイデア出しの費用は人件費であり、具体化の費用に比べると安い。


情報大航海プロジェクト」は、150億円投入されましたが、どこに消えたの世界です。
 どのプロジェクトに、いくら使われたか不明ですが...
 成果を見る限り、理由は簡単。
 プロジェクト数が多すぎる。
 極端な話、150億円を150のプロジェクトに均等に分散すれば、1プロジェクト1億円。
 何とも中途半端な金額。


 予算の付け方も、柔軟にしないと駄目なのだが...