理由は簡単だ。
①10万人で、100億円の借金をするのと、②5万人で100億円の借金をするのとでは、1人当たりの返済の負担が違うためだ。
①なら1人10万円。②なら1人20万円。
借金を増やしていなくても、人口が減れば、①から②になってしまう。
【そもそも】
人口が減少している地域は、産業が衰退気味だ。
そもそも、返済の見込みがない借金ともいえる。
さらに、働ける人口ベースでみると、高齢化が進み、人口の減少よりも、酷くなる。
若者は、仕事がなく東京に出ている。残っているのは高齢者ばかりになる。
人口が半分に減っているのであらば、労働人口は3分の1くらいになっているだろう。
つまり、①は5万人で100億円の借金、1人当たり20万円、②は1万7千人で100億円の借金、1人当たり約60万円と考えた方が、現実的だ。
【重要なことは...】
衰退を認めることだ。人口減少を受け入れて、早期の借金の返済に力を入れること。
【大都市に居ると感じないが...】
大都市は若者を集めているため、高齢化の恐怖に対する感度が鈍い。
危険なのは、大都市近郊の街だ。昔ながらの感覚が抜けず、建物を作り、思ったよりも人口が増えないという事態が待っている可能性が高い。