ワールドカップ日本代表と組織論

 こちらの記事を読んで。
 http://sankei.jp.msn.com/sports/soccer/100626/scr1006260129009-n1.htm

 岡田監督は日本を出発後、思いきって戦い方を変えた。守備に重きを置き、メンバーも入れ替えた。「アジアでは通用しても、世界では通用しない」という現実を受け入れた形だった。
 事前合宿地のスイス・ザースフェーで初めて選手だけのミーティングを開いた。そこで意思統一されたのは「自分たちは弱い」ということ。「下手くそなりに泥臭くやらないといけない」(闘莉王)と、監督の割り切りに同調した。

 選手たちだけのミーティングを開き、監督の割り切りに同調したというのは、非常にポイントでしょう。さらに細かく書くと...
①自分たちで議論し考えた。
②監督に同調した。
 というのがポイントでしょう。
 ①ではなく、監督が言うだけなら、反発で駄目。②ではなく、監督と異なる結論に達しても、反発して駄目でしょう。
 ドイツ大会では、監督への反発も無かったが、自分たちで議論するほど、コミュニケーションが無かった。
【企業に当てはめると】
 上記の要素は、業績の良い企業の特長と当てはまります。現場の人たちが自分たちで考えるのは、大変重要です。そして、出た結論が、経営者や管理職の意見と同調するのではあれば、仕事は無理が少なく円滑に進みます。
 逆に業績の悪い企業は、現場が考えない。考えた結果が経営者と管理者の意見と合わない。下手に考えると摩擦になるだけ、考えるだけ無駄という世界です。