基本的に、評価が判れるかなりの異色作だと思います。
従来の007、スパイ映画を期待すると間違いなく低評価まっしぐらでしょう。
本当の主人公も、007ではなく、脇役の人です。
最新秘密兵器も、特に出てきません。
ボンドガールは誰?
そして、珍しく007の過去が出て来る話です。
オープニングは、007らしいアクションなのですが、最初の20分くらいからアクションが低調になっていきます。
最後は、それなりに盛り上がるのですが。
以下ネタバレ
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【スカイフォール】
当初は、武器の名前、作戦名かと思ったのですが。まさか、ボンドの故郷の地名だったとは。
【オバさんMをめぐる話】
基本的に、オバサンであるMをめぐる話です。
最高齢のボンドガールかと思ったくらいです。
面白いことに、ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグは3度目ですが。
「M」役のジュディ・デンチは7度目なんですね。
通常、主役は変わらず、脇役が変わるものですが。なぜか逆、主人公よりも長い。
だからこそ、成り立つ企画なのかもしれません。
【あらすじ】
冒頭から、潜入スパイのリストをめぐる追いかけっこが始まります。
そして、カーチェイスに、走る鉄道の屋根での格闘。
銃を持った女性の相棒が登場して、相手を撃とうとしますが、007と格闘しているためなかなか撃てません。それに対して、Mは撃てと言います。
その結果、007はミスで撃たれてしまい、鉄橋から川へ落下し、リストは奪われ。
007は死亡あつかいなってしまいます。
ようするに、これがMのやり方なんです。
仕事第一、スパイの命は2の次です。それがMのやり方であり、スパイの世界なんですね。
当然、007死んでいませんが。
リストの一部が公表され、潜入スパイが殺され始めます。
犯人シルヴァは元Mi6のスパイでして。
動機は、自分を見捨てたMへの復讐です。
Mを自分の手で殺すことに執着します。
シルヴァは、勝手に中国へサイバー攻撃?。その後、中国に捕まって、拷問を受けました。
シルヴァは、秘密を割りませんし、自殺も試みます。でも、Mi6は助けに来ません。見捨てられたんですね。
その結果の復讐なんですが・・・・
そう簡単ではない。
なんやかんやで、最終決戦の舞台はボンドの実家です。
ボンドの過去や家族関係がでるのは非常に珍しいです。ボンドの両親が死亡していると説明されます。
そこで、Mを守ろうとする007と殺そうとするシルヴァの対決になります。
007もシルヴァも、Mに捨てられた経験がある人間です。でも、立場は反対です。
最後、シルヴァは、Mの頭に銃をつきつけ、Mを殺そうとします。が、同時にMに頭をくっつけて、Mを撃てば、自分も死ぬようにします。
単純な復讐心ではありませんね。
なんとも、不思議な心理状態ですね。
シルヴァは、Mのことを、冷やかし半分でマミーと言います。また、スパイは身内が居ないものが選ばれるみたいな説明が途中で言われます。
シルヴァも身内は居ないのでしょう。
シルヴァはMのことをどう思っていたのでしょうか?