スーパーコンピュータと仕分け

 仕分けにより、日頃注目されない、スーパーコンピュータが注目されたのは良いことだと思います。
 現在、スーパーコンピュータ自体は、計算能力が大きくなったため、適応分野は従来よりも拡大しています。
 そのため、スーパーコンピュータ(スパコン)のあるなしで、国・地域・企業の研究開発能力に差が出る可能性はあります。
 そのため、スパコンは重要ですが...肝心のスパコン自体は、何ともな話。
  特に、コストパフォーマンス(CP)やアーキテクチャなどの話は、ほとんどなし。
 近年、プロセッサのアーキテクチャに関する進歩は以前ほどない。
 製造技術や素材に関しても、スーパーコンピュータが引っ張っているかというとそうでもない。
 おそらく、研究開発により、ソフトウェアやクラスタ、マルチプロセス、高速メモリなどの技術は、進歩しますが...何とも。
 つまり、一生懸命開発しても、20年前よりも波及効果は、低くなっています。教育効果、云々言っても、本当に教育効果があるのか、そのアーキテクチャの技術者を育てる必要があるのか、などなど問題がある。

 世界5位の中国のスパコンは、INTELとAMDの汎用チップを組み合わせたものだし、世界4位のドイツのスパコンは、IBM製だし。それに対して、国産・独自アーキテクチャ固執する日本。何と言うか、日本のスパコン議論は世界の流れとの解離しているように感じられる。

国別計算力を見ると、中国、ドイツ、フランスにすら遅れをとっている。
http://japan.cnet.com/blog/petaflops/2009/11/17/entry_27035425/
これが、スパコンを軽視したというよりも、スパコン重要ということで、CPを無視し国産重視したためだとしたら、何とも皮肉だ。

 何よりも、開発会社である日立とNECが開発から撤退しているので、見直しは必要。それなのに、見直しされないのは...存在に疑問をもたれてもやむないだろう。 

 相変わらず、まとまりがない文章だな...