機械との競争:レビュー 〜テクノロジー失業を防ぐため教育や職場は変われるのか?

機械との競争

機械との競争

 基本的に、本の大きさの割に紙が特殊で、文字は少ない。
 ある意味、直ぐに読めます。


 内容は、技術の進歩で、職が奪われると言う古くて新しい問題。


 円安でも、アベノミクスでも解決できない問題


 IBMがワトソンと言う人工知能を開発したように、弁護士や医者などの知識エキスパートすらも、今後、機械に職を奪われるかもしれないと言う話。


 それだけなら、誰でも想像がつくけど。
 作者たちは一応対処法を書いている。


 作者が言うには、失業は、技術の進歩が問題ではなく、技術の早すぎる急速な進歩に対して、人間や組織の変化が追い付いて行かないことが問題だと指摘。
(そもそも技術の進歩を止めるのは無理だし)


 作者は、機械との対決ではなく、教育と組織変化による機械との共存?を主張する。


 逆に言うと、教育・組織改革をしなければ、失業が蔓延する社会になると言うことです。


 さて、日本の経営者や政治家かは、この作者の主張に対して何を考えるんでしょうね。
 たぶん、何も感じないでしょう。