バカな人間、頭の良いロボット。どっちの上司の下で働きたいか 〜2045年問題

 注意:SF・映画のネタバレがあります。


 2045年問題というのがあります。 
 実際に起きる問題というよりも、その時代辺りにコンピュータの知性が人類を超える可能性があるそうです。




【ロボットによる支配】
 コンピュータによる人間の支配を不安視する人たちもいるのですが・・・
 逆の可能性もあるかもしれない。


「性格が悪くてバカな人間の上司と、正確も良くて頭の良いロボット。どっちの上司の下で働きたいか」


 やっぱり、人間が良いと言う人も多いかもしれませんが、
 私は、ロボットが良いです。


 ロボットに強制的に支配されるのではなく、自分から支配されちゃいます。


 この手のテーマはSFでいろいろと考察されています。
 ロボットが人間の幸せを考えて、多少の犠牲をやむなしと人間を支配してしまう場合もあります。
 アイロボットなどはそうですね。


 エヴァンゲリオンでは、マギにシステム運行を任せてしまってますね。 


 他のSFですと、人間が余りにもコンピュータに依存してしまうので、コンピュータが意図的に事故を引き起こし、
 人間よコンピュータをあてにするなとコンピュータ側が気を利かせる作品がありました。
 題名は忘れましたが。


【より近い未来に】
 2045年問題は、遠い話ですけど。
 より身近な話題として、以下のようなものがあります。


機械との競争: 技術革新による失業の第3波を人類は乗り越えられるか
http://jein.jp/jifs/discussion/scientific-topics/1075-topic37.html 
 ラッダイド運動の再現でしょうか。


 英語圏アメリカでは、遠隔出来る仕事は、インドなどの英語圏に流出していますので、
 結構身近な問題に感じられるのかもしれません。


【ビジネス】
 現在、世界で人工知能の研究が再度ブームになっています。
 日本は第5世代コンピュータに懲りたせいか、あまり人工知能研究に積極的ではありません。
 ハードであるスーパーコンピュータにはお金をかけるのですが、ソフトにはお金をかけない日本の姿勢の表れでしょうか。


 世界は日本とは関係なしに進歩を続けます。


 世界の人工知能研究をリードするIBMはワトソンと人工知能システムを開発しました。
 IBMのワトソンは、特定のクイズですが、音声のクイズを聞いて回答する能力があります。
 ワトソンのシステムは、医療の問診などに使われる可能性があるそうです。


 身近な例では、NTTコンシェルジュやSiriです。
 これはクラウドスタイルの質疑応答システムですね。
 キャラが設定されいて、いろいろな会話が出来ます。
 このようなシステムは、今後、確実に質が向上するでしょう。

 人間に近くなったとき、とんでもない事態が起きるでしょう。
 人工知能はいったん完成すれば、コピーが可能なので。


 現状のOSなどのプラットフォーム争いを上回る事態になるでしょう。

 NTTコンシェルジュは頑張っていますが、第2のGOOGLEになるか、それともGOOの二の前になるか。