失敗・アレンジが出来る「下ごしらえ済み食材」が伸びる。

「中食」という言葉をご存知でしょうか?
「中食」とは、レストランなどでの食事「外食」と、家庭で素材から調理する手作りの食事「内食」(ないしょく)との中間の調理済食材や惣菜で手軽に済ます食事のことです。
 外食するお金はないけど、家で手間をかけるのは大変という人が増えているため、「中食」の需要は比較的堅調に伸びています。
 もっとも、調理済食材や惣菜を、そのまま、ドンでは手を抜きすぎている気もしますし、価格もそれなりにしますので、今後は、「中食」「内食」の間の「下ごしらえ済み食材」が今後伸びていくと思います。
 例としては、カット野菜ですね。近年は鍋用や煮込みようなどが増えています。あと味つきの肉とかもありますね。
 買ってきて、焼くだけ、炒めるだけ、煮込むだけというやつです。手間がかからない割りに、手料理感があるので人気があります。手料理感を求める人は意外と多いです。そのため、少し調理済食材は今後も伸びると考えられます。
 今後は、街の八百屋、魚屋、肉屋さんも、この流れを捉えることが重要だと思います。
 魚屋さんですと、後は、何かを加えて煮るだけの煮付けや、アルミホイルに既に包まれていて、何かを加えて焼くだけなどです。
 魚の煮つけなんて、今の時代あまり家では作りません。しかし、作りたくないわけでも、食べたくないわけでもありません。作れないか、面倒で作らないだけです。ですから、サポートして、作り易くすれば需要が発生します(ミールソリューションですね)。
 重要なのは、「自分の意思で何かを加えてられる(アレンジ)」「失敗できる」点です。塩・コショウを振るぐらいは簡単に誰でもできるので、家で行わせても良いです。その代わりハーブなどは家にない場合があるので、お店が一回分セットで提供する必要があります。

PS
 早い話がミールソリューションなのですが、日本では調理よりも、献立が悩みになっていたり、手を加えないことへ抵抗感も大きいので日本型のミールソリューションとして、いろいろなことが考えられます。

PS2
 ヨーロッパでは9割ほど、焼いたパンというのがあるそうです(近頃日本でもあるかな?)。最後の1割を家で焼くことにより、出来立て感、ホームメイド感を出すことが出来ます。